米国会計検査院、LCのDigital Talking Bookのシステム開発を批判

米国議会図書館(LC)は、視覚障害者および身体障害者のための全国図書館サービス(LC/NLS)の一環として、カセットテープでやってきたTalking Bookプログラムをデジタル形式に転換しようとしています。

そのため、DAISY形式のコンテンツをフラッシュメモリ型のメディアとプレイヤーによって利用する方式を採択しシステム開発を進めていますが、これに対して米国会計検査院(GAO)がシステム開発に至る決定過程が不透明であると批判するレビューを発表しています。

ケーブルテレビ等を通して直接利用者に届ける仕組みはなぜ検討しなかったのか、既存のDAISYのプレイヤーはなぜ採用されなかったのか等、様々な可能性を検討せずに費用の嵩む方式に決定したと指摘しています。

Talking Books for the Blind
http://www.gao.gov/docsearch/abstract.php?rptno=GAO-07-871R

GAO Releases Report on NLS Plans for Digital Conversion of Talking Book Program
http://www.blindaccessjournal.com/2007/06/gao-releases-report-on-nls-plans-for.html

National Library Service for the Blind and Physically Handicapped (NLS)
http://www.loc.gov/nls/

参考:
CA1486 (No.275) – 米国におけるデジタル録音図書をめぐる動き-NLSを中心に-
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=917
E292 (No.52) – 視覚障害者向けデジタル録音図書提供サービス(米国)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=298