米国会計検査院(GAO)、米国議会図書館(LC)のNLSのサービスについての調査結果を公表

2016年4月4日、米国会計検査院(U.S. Government Accountability Office:GAO)は、“LIBRARY SERVICES FOR THOSE WITH DISABILITIES: Additional Steps Needed to Ease Access to Services and Modernize Technology”と題したレポートを公表しました。

(1)NLSの利用者の特徴とNLSがサービス利用対象者に対して、サービスへのアクセスや理解をどのように確保しているかということ、(2)NLSが最新動向だと考えているテクノロジーについて、どの程度の範囲で、どのような資料を提供しているかということを調査したもので、米国の法律や規制、NLSの文書、行政のデータなどをレビューし、NLSの職員に対してインタビューも行っています。

GAOは、NLSは様々なフォーマットを提供しているが、法律や規制が低コストな技術の導入を阻害していることなどを指摘しており、NLSが電子点字ファイルを再生するための利用者用端末を提供できるよう、議会は検討すべきであり、NLSの提供するサービスの資格認定要件を再検討すべきことなどを推奨しているようです。

LIBRARY SERVICES FOR THOSE WITH DISABILITIES: Additional Steps Needed to Ease Access to Services and Modernize Technology
http://www.gao.gov/assets/680/676309.pdf

LIBRARY SERVICES FOR THOSE WITH DISABILITIES: Additional Steps Needed to Ease Access to Services and Modernize Technology(U.S. GAO, 2016/4/4)
http://www.gao.gov/products/GAO-16-355?source=ra

参考:
米国会計検査院、LCのDigital Talking Bookのシステム開発を批判
Posted 2007年7月13日
http://current.ndl.go.jp/node/6154

米国議会図書館(LC)の障害者向けサービス、今後製作するオーディオブックはデジタルのみに
Posted 2011年2月7日
http://current.ndl.go.jp/node/17575

米国議会図書館(LC)、障害者向けデジタル資料を利用できるAndroid用アプリをリリース
Posted 2015年6月22日
http://current.ndl.go.jp/node/28717