エメラルド社の無料OAモデルに関する続報

Emerald Engineering社のオープンアクセス刊行モデル”Emerald Asset”について、その続報が伝えられています。
“Information World Review”(オンライン版)の記事によると、OA刊行モデル”Emerald Asset”は、2007年いっぱい継続し、投稿状況や寄せられた抄録の品質を審査した上で、2008年以降の継続を決定するとのことです。
また数年後に、図書館情報学関係の雑誌のうち1タイトルを、“SPARC Europa”と共同で著者支払い方式のオープンアクセスモデルに移行することも計画しているようです。ただしこの計画に対しては、図書館情報学分野では研究支援が不十分ゆえに採ることができないのでは、というフィードバックが研究者から寄せられているそうです。
また著作権の帰属について、著者によるセルフ・アーカイビングを認める「グリーン」路線を採っていることを、エメラルド社の担当者は答えています。

Emerald OA experiment pays in kind
(“Information World Review”2007年2月5日付記事より)
http://www.iwr.co.uk/information-world-review/news/
2173763/emerald-oa-experiment-pays-kind

More on Emerald’s no-fee hybrid journal program
(“Open Access News”2007年2月5日付記事より)
http://www.earlham.edu/~peters/fos/
2007_02_04_fosblogarchive.html#117068288331269515

参考:
エメラルド社が無料OAモデルを試行中
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2842