大手学術出版社で構成する出版研究コンソーシアム(Publishing Research Consortium)が、図書館員が学術情報を入手する際に何を重要視するかを調査したレポートを発表しました。
レポートは、コンジョイント分析を用いて約400人の世界各地の図書館員の選好を分析しています。それによると、図書館員は情報の信頼性、ピアレビューの有無、コスト、どれだけ早く利用可能となるかに敏感で、全体的にはリポジトリ内のコンテンツなどオープンアクセスのコンテンツに強い選好を示すということが明らかになったとのことです。
ただ、OA推進派の1人であるハーナッド氏からはこの調査手法には問題があるとのコメントが出ています。
Self-Archiving and Journal Subscriptions: Co-existence or Competition? An international Survey of Librarians’ Preferences
http://www.publishingresearch.org.uk/prcweb/PRCWeb.nsf/homepages/Research+Reports!OpenDocument
Self-Archiving and Journal Subscriptions: Critique of PRC Study
http://openaccess.eprints.org/index.php?/archives/162-Self-Archiving-and-Journal-Subscriptions-Flawed-Method-and-No-Data.html
コンジョイント分析については、
3. 遠隔複写サービス利用者への質問紙調査 / 坂井 華奈子
図書館調査研究リポート > No.4 電子情報環境下における科学技術情報の蓄積・流通の在り方に関する調査研究(平成16年度調査研究)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/report/item.php?itemid=29