米国文化財保存修復学会(AIC)、文化遺産保護分野におけるアクセシビリティを調査した“Accessibility in Conservation Report”を公開

2022年10月24日付で、米国文化財保存修復学会(AIC)が、文化遺産保護分野におけるアクセシビリティを調査した報告書“Accessibility in Conservation Report”を公開しました。

AICの公平・包摂委員会が2021年に実施したアンケート調査の結果がまとめられています。558件の回答があり、そのうち162件(29%)は回答者自身が障害者であったとしています。

概要によると、既存のリソースに対する認識不足、障害者である同僚の持つ課題に対する認識不足が明らかになったほか、ハイブリッドイベントやバーチャルイベントは、障害者であってもよりアクセスしやすくなる機会を提供することと、障害者自身も、たとえ完全に対応してもらえなくても、意見を聞いてもらい、自分の課題を認識してもらう必要があることが課題であるとしています。

Survey Reports(AIC)
https://www.culturalheritage.org/publications/online-publications/survey-reports
※2022年10月24日付で“Accessibility in Conservation Report”が掲載されています。

Accessibility in Conservation[PDF : 522.31 KB]
https://www.culturalheritage.org/docs/default-source/publications/reports/survey-reports/accessibility-in-conservation-report.pdf

参考:
米国図書館協会(ALA)、図書館におけるアクセシビリティに関するレポートを公開
Posted 2022年10月18日
https://current.ndl.go.jp/node/47012