2022年10月24日、国際図書館連盟(IFLA)が、持続可能な開発のためのエビデンスに関する声明を発表しました。
10月24日の世界開発情報の日にちなんで、各国政府の意思決定を知識に基づくものとするために、図書館が関与する必要性を強調したものです。2022年の国際連合(UN)のハイレベル政治フォーラムでは、政策におけるエビデンス収集とその適用が2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた議論の焦点となっていたとあります。
声明は、図書館は、エビデンスを収集・生産する人々と、それを使って意思決定を行うべき人々との間にある、重要な橋渡しの役割を担っているとしています。そして各国政府に対し、より良い持続可能な開発政策立案を支援する上で、あらゆる種類の図書館の役割を認識し、科学と政策の接点の一部として図書館を完全かつ効果的に利用することなどを提言しています。
声明はUNに送付される予定で、加盟国が、持続可能な開発と政策立案を担当する省庁等への働きかけにこの声明を利用することを奨励するとしています。
Libraries essential in providing evidence for sustainable development(IFLA,2022/10/24)
https://www.ifla.org/news/libraries-essential-in-providing-evidence-for-sustainable-development/
IFLA Statement on Evidence for Sustainable Development
https://repository.ifla.org/handle/123456789/2191
参考:
国際図書館連盟(IFLA)、SDGsの「自発的国家レビュー」(VNR)における図書館への言及状況を調査したレポートの2022年版を公開
Posted 2022年7月14日
https://current.ndl.go.jp/node/46495
CA1964 – SDGsと図書館 ―国内の取組から― / 中村穂佳
カレントアウェアネス No.342 2019年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1964