2022年9月16日、米国図書館協会(ALA)が、2022年の禁書に関する暫定データを公開しました。
9月18日から24日にかけて行われる「禁書週間」(Banned Books Week)に先立って公表されたもので、2022年の禁書の申し立て(book challenge)件数は2021年を上回ることが予想されるとしています。
2022年は、1月1日から8月31日の間に681件の図書館資料の禁止や制限の申し立てがあり、1,651タイトルが対象になったとしています。ALAは2021年について729件、1,597 タイトルを対象とした申し立てがあり過去最高を記録したと発表していましたが、2022年はこれを更新する可能性があります。
また、これまでは図書館資料の禁止や制限の申し立てにあたって1件につき1タイトルが対象とされてきたのに対し、今年の681件のうち70%以上が複数タイトルを対象としていると指摘しています。
American Library Association Releases Preliminary Data on 2022 Book Bans(ALA, 2022/9/16)
https://www.ala.org/news/press-releases/2022/09/ala-releases-preliminary-data-2022-book-bans
参考:
米国で2022年の禁書週間が始まる(9/18-24):テーマは“Books Unite Us. Censorship Divides Us”
Posted 2022年9月21日
https://current.ndl.go.jp/node/46855
米国図書館協会(ALA)、米国図書館界の概況についての報告書(2022年版)および「2021年に最も批判を受けた図書」を公表
Posted 2022年4月12日
https://current.ndl.go.jp/node/45973
PEN America、米国の学校における禁書に関する調査レポートとリストを公開
Posted 2022年4月18日
https://current.ndl.go.jp/node/46003