欧州委員会出版局(Publications Office of the EU)のウェブサイト上で、2022年8月1日付で報告書“Study on the Open Data Directive, Data Governance and Data Act and their possible impact on research”が公開されました。
欧州委員会(EC)研究・イノベーション総局と、オランダ・アムステルダム大学大学院法学研究科教授のMirelle van Eechoud氏による報告書です。欧州連合(EU)のデータ戦略に関する3つの主要な法令(オープンデータ指令、データガバナンス法、データ法案)が、特に研究機関や研究助成機関に与える影響を分析したと述べられています。
報告書の中では、3つの主要な法令の主な規定がまとめられています。また、要約の箇所では、それらの法令の影響を評価することは現時点では困難であること、オープンデータ指令とデータガバナンス法の最終的な妥協案が、法的な不確実性をもたらす可能性があること等が述べられています 。
Study on the Open Data Directive, Data Governance and Data Act and their possible impact on research(Publications Office of the EU, 2022/8/1)
https://data.europa.eu/doi/10.2777/71619
参考:
欧州委員会(EC)、データ法“Data Act”に関するパブリックコメントを実施中
Posted 2021年6月9日
https://current.ndl.go.jp/node/44163
SPARC Europe、欧州連合(EU)のオープンデータ指令の概要と国内法への導入のためのガイダンスからなる資料を公開
Posted 2019年11月14日
https://current.ndl.go.jp/node/39513
E2053 – EU一般データ保護規則(GDPR)と図書館への影響
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2053