2022年6月23日、米・電子図書館連合(DLF)、ボーンデジタル資料へのアクセスにおける法的・倫理的配慮についてのドキュメント“Legal and Ethical Considerations for Born-Digital Access”を公開したと発表しました。
発表によると、同ドキュメントは、アーカイブコレクションで一般的に行われるアクセス制限等に関する調査研究をまとめ、ボーンデジタル資料におけるアクセス制限の状況を判別し、トピックごとに情報をまとめ、アクセスを提供する際のリスクを低減できる具体的ステップを提供しています。
ドキュメントでは、家庭教育の権利とプライバシーに関する法(Family Educational Rights and Privacy Act:FERPA)、EU一般データ保護規則(GDPR)、著作権、プライバシー、個人情報(Personally identifiable information:PII)、寄贈者の同意をはじめとしたトピックについて、概要、アーキビストや機関がとるべき行動、法的・倫理的配慮事項、事例等がまとめられています。
Introducing: Legal and Ethical Considerations for Born-Digital Access(DLF, 2022/6/23)
https://www.diglib.org/introducing-legal-and-ethical-considerations-for-born-digital-access/
Legal and Ethical Considerations for Born-Digital Access
https://doi.org/10.17605/OSF.IO/KETR7
参考:
米・電子図書館連合(DLF)、ボーンデジタル資料の記述慣行に関するリソースを公開
Posted 2022年5月30日
https://current.ndl.go.jp/node/46216
ボーンデジタル資料へのアクセス提供方法に関する推奨事項等を記載した文書“Levels of Born-Digital Access”が公開される
Posted 2020年3月9日
https://current.ndl.go.jp/node/40440
E2053 – EU一般データ保護規則(GDPR)と図書館への影響
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2053
E2303 – 図書館構築システム上の利用者データへのリスク評価ガイド
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2303