2022年7月27日、国際図書館連盟(IFLA)が、「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」の改訂版を、世界図書館情報会議(WLIC):第87回国際図書館連盟(IFLA)年次大会で公開したことを発表しました。
同宣言の以前のバージョンは1994年に公表されたものであり、2020年から改訂作業が行われていました。世界の図書館員に対して、同宣言の活用方法や改訂するべき内容について調査を行い、寄せられた600件以上の回答を踏まえて改訂を行ったとしています。
発表の中では、改訂版では、図書館は持続可能な開発に関与する機関であるとし、周縁化されてきた集団や先住民族、特別なニーズのある人のための包摂性・アクセス・文化的参加が強調されているとあります。また、リモートアクセスやデジタルアクセス、メディア・情報リテラシーを強調していること、著作権・知的財産権は公共図書館における合理的条件下でのデジタルコンテンツの提供を保証する必要性を指摘していること等が紹介されています。
IFLA and UNESCO Launch an Updated Public Library Manifesto at the 87th World Library and Information Congress (WLIC)(IFLA, 2022/7/27)
https://www.ifla.org/news/ifla-and-unesco-launch-an-updated-public-library-manifesto-at-the-87th-world-library-and-information-congress-wlic/
IFLA-UNESCO Public Library Manifesto 2022 [PDF:4ページ]
https://repository.ifla.org/bitstream/123456789/2006/1/IFLA-UNESCO%20Public%20Library%20Manifesto%202022.pdf
参考:
国際図書館連盟(IFLA)、改訂作業中の「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」で対処・拡張されるコンセプトの一部を紹介
Posted 2021年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/43702
E2464 – 2021年世界図書館・情報会議:IFLA年次大会<報告>
カレントアウェアネス-E No.428 2022.01.13
https://current.ndl.go.jp/e2464
CA939 – 「ユネスコ公共図書館宣言」改訂へ / 柳与志夫
カレントアウェアネス No.177 1994.05.20
https://current.ndl.go.jp/ca939