米・Educopia Instituteら、出版者向けのオープンアクセス(OA)単行書分析サービスの構築を行うプロジェクトの実施を発表

2022年6月30日、米国のMLAおよびその他の文化資源保存機関の連携促進を目的とする非営利組織Educopia Instituteが、出版者向けのオープンアクセス(OA)単行書分析サービスの構築を行うプロジェクト“Book Analytics Dashboard Project”を実施すると発表しました。

発表によると、アンドリュー W.メロン財団から100万オーストラリアドルの支援を受け、オーストラリアのカーティン大学と、単行書のOAを推進する欧州のコンソーシアムOAPENと共同で行われます。

中小出版者に情報提供を行い支援するようデザインされたプロジェクトであり、学術単行書の出版システムにおける多様性を担保するため、出版者間の分析能力の格差拡大に焦点を当てると述べられています。

Educopia Partnering with Curtin University and OAPEN to Create a Community Governed OA Book Analytics Service for Publishers(Educopia, 2022/6/30)
https://educopia.org/educopia-partnering-curtin-university-and-oapen/

Book Analytics Dashboards (2022-2025)(Curtin Open Knowledge Initiative)
https://openknowledge.community/projects/bad-project/

参考:
米・Educopia Institute、学術出版インフラ開発プロジェクト“Next Generation Library Publishing”による、出版インフラのギャップや要件の調査等に関する文書を公開
Posted 2021年3月23日
https://current.ndl.go.jp/node/43623

米・Educopia Institute、デジタル環境下における学術情報基盤の現況のレビューとして“A Bibliographic Scan of Digital Scholarly Communication Infrastructure”を公表
Posted 2020年6月2日
https://current.ndl.go.jp/node/41110

OAPEN、単行書のオープンアクセス出版に関する理解を深めるためのツールキット“OAPEN Open Access Books Toolkit”を公開
Posted 2020年10月1日
https://current.ndl.go.jp/node/42145

CA1907 – 動向レビュー:欧州における単行書のオープンアクセス / 天野絵里子
カレントアウェアネス No.333 2017年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1907