2021年10月20日、米国のMLAおよびその他の文化資源保存機関の連携促進を目的とする非営利組織Educopia Instituteは、大学図書館の出版事業における学術誌出版ワークフローを文書化した資料を公開したことを発表しました。
Educopia Instituteが、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)及び北米の大学図書館12館と実施しているプロジェクト“Library Publishing Workflows project”の成果です。同プロジェクトは、図書館における学術誌出版ワークフローの調査や文書化を行うものであり、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)からの研究助成も受けています。今回公開されたワークフローはプロジェクト参加館12館のものであり、館ごとに公開されています。
発表では、プロジェクトからの今後のリリース予定についても紹介されています。今後数か月の間に、LPCのブログにおいてプロジェクト参加館による記事が掲載され、ワークフローの変遷等についての紹介が行われる予定です。また、2022年1月には、図書館出版が自らのワークフローを文書化するためのツールや、文書化を通じた業務改善を支援するためのツールをリリースする予定とあります。
Library Publishing Workflows Project Releases Journal Workflow Documentation(Educopia Institute, 2021/10/20)
https://educopia.org/lpw-doc-release/
Library Publishing Workflows(Educopia Institute)
https://educopia.org/library-publishing-workflows/
※“Library Publishing Workflows project”のウェブページです。“9. Workflow Packets (October 2021)”、“10. Workflow Diagrams—All Partners (October 2021)”の欄に今回公開された資料が掲載されています。
参考:
米・Educopia Institute等による図書館出版の学術雑誌の出版ワークフロー調査プロジェクトが米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)から研究助成を獲得
Posted 2019年7月18日
https://current.ndl.go.jp/node/38614
「学術出版社としての大学図書館」に関する文献リストの第2版が公開される
Posted 2021年8月18日
https://current.ndl.go.jp/node/44624