米・ボストン公共図書館(BPL)、長期機器貸出プログラムを通してWi-fiルーターとChromebookを無料で必要な期間だけ貸出:教育上の必要性を満たすのに十分な機器やサービスを利用できない成人が対象

2022年6月13日、米・ボストン公共図書館(BPL)が、長期機器貸出プログラムにより2,000以上の家庭用Wi-fiルーターとChromebookを無料で貸し出すと発表しました。

同市に居住し、教育上の必要性を満たすのに十分な機器やサービスを利用できない成人であれば誰でも利用できるとあります。機器は必要な期間だけ借りることができます。また、2023年6月末まで無料でインターネットサービスが提供され、期間の延長も見込まれるとあります。

この取組はデジタルデバイドの解消を目的としており、緊急接続基金(Emergency Connectivity Fund)の資金援助を受け、ボストン市長室、同市長室新都市力学チーム(Mayor’s Office of New Urban Mechanics)、ボストン住宅局(Boston Housing Authority)との協力のもと、プログラムを提供しているとあります。

Long-Term Device Lending Program Offers Free Wi-Fi Routers and Chromebooks to Boston Public Library Patrons in Boston(BPL,2022/6/22)
https://www.bpl.org/news/long-term-device-lending-program/

Long-Term Device Lending Program(BPL)
https://www.bpl.org/long-term-lending/

参考:
米・ボストン公共図書館、ノートパソコンやモバイルルーター等をセットにした“Chromebook Home Connectivity Kit”の貸出を開始:デジタル・ディバイドの解消に向けた取組
Posted 2021年4月8日
https://current.ndl.go.jp/node/43762

米国図書館協会(ALA)、コロナ禍における図書館等によるインターネット接続機器購入等を支援する「緊急接続基金(ECF)」を活用したサービス実施を支援するツールキットを公開
Posted 2021年6月16日
https://current.ndl.go.jp/node/44213

シカゴ公共図書館(CPL)の分館でWifiのルーターとタブレット等の貸出しを開始
Posted 2015年1月29日
https://current.ndl.go.jp/node/27881

E2431 – コロナ禍における米国の図書館支援政策
カレントアウェアネス-E No.422 2021.10.14
https://current.ndl.go.jp/e2431