米・ボストン市、市内のバス停でボストン公共図書館(BPL)のデジタルコンテンツを利用できるパイロットプロジェクト“Browse, Borrow, Board”を実施

2023年5月11日、米・ボストン市が、市内のバス停でボストン公共図書館(BPL)のデジタルコンテンツを利用できるようにするパイロットプロジェクト“Browse, Borrow, Board”を実施することを発表しました。

パイロットプロジェクト“Browse, Borrow, Board”は、2023年の春から夏にかけて、市内20か所のバス停において、同館のデジタルコンテンツに無料でアクセスできるようにするものです。乗客はバスを待っている間、QR コードを使用して、オーディオブック、電子書籍、電子新聞、電子雑誌を借りてその後出かけ先で読書を楽しむことができるとあります。

サービスの利用にあたっては、図書館カードやアプリのダウンロードは不要です。パイロットプログラムにおける同市の主な目標は、利用者に図書館のサービスを紹介し、BPL を通じてリソースへのアクセスを容易にし、便利にすることであるとしています。

主に英語とスペイン語のデジタルコンテンツが利用可能となるとあります。BPLは詩、短編小説、短いオーディオブック、ベストセラーのセレクション、子どもやヤングアダルト向けのタイトルなど、移動中の乗客が閲覧しやすいアイテムに焦点を当てており、新聞や雑誌のコンテンツには、125 か国以上からの 7,000 タイトルが含まれているとあります。

MAYOR WU ANNOUNCES DEBUT OF DIGITAL POP-UP LIBRARY AT BUS STOPS CITYWIDE(City of Boston, 2023/5/11)
https://www.boston.gov/news/mayor-wu-announces-debut-digital-pop-library-bus-stops-citywide

Mayor Wu Announces Debut of Digital Pop-Up Library at Bus Stops Citywide(BPL, 2023/5/11)
https://www.bpl.org/news/browse-borrow-board/

参考:
米・ボストン公共図書館(BPL)、長期機器貸出プログラムを通してWi-fiルーターとChromebookを無料で必要な期間だけ貸出:教育上の必要性を満たすのに十分な機器やサービスを利用できない成人が対象 [2022年06月16日]
https://current.ndl.go.jp/car/46323

米・ボストン公共図書館(BPL)、ボストンの公立学校(BPS)の学生証でサービスが利用可能に [2021年06月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/44297

米・ボストン公共図書館、ノートパソコンやモバイルルーター等をセットにした“Chromebook Home Connectivity Kit”の貸出を開始:デジタル・ディバイドの解消に向けた取組 [2021年04月08日]
https://current.ndl.go.jp/car/43762

米・ボストン公共図書館、2021年は米国を分断する隔たりを埋めるための取組に注力することを発表:取組のテーマは“Repairing America” [2021年01月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/43016

米・ボストン公共図書館(BPL)、 人種的公平(Racial Equity)に関する活動計画を策定 [2020年11月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/42548

米国の紙の本のない公共図書館Biblio Tech、地元のバス交通と連携 [2016年09月23日]
https://current.ndl.go.jp/car/32595