国際図書館連盟(IFLA)、ロシア会員への対応等を発表:会員の除名は行わず、ロシアで開催されるイベントへのIFLAの参加を停止

2022年3月21日、国際図書館連盟(IFLA)が、ウクライナの状況を踏まえた、ロシア会員への対応等を発表しました。

発表によると、3月18日に実施された運営理事会(Governing Board)の臨時ミーティングで、規約に定められた条件等を踏まえ、ロシアの会員をIFLAから除名しないと全会一致で決定されました。あわせて、状況が平和に解決するまで、ロシアで開催されるオンライン・オンサイトのイベントにIFLAは参加しないことが決定されました。

また、発表の中では、ウクライナへの連帯や即時停戦の要求を表明するとともに、表現の自由、情報へのアクセス、多様性・包摂性の重視等の価値観は世界中の図書館員・情報専門家で共有されており、国籍を理由に図書館・図書館員を除外したり孤立させたりはできないと述べています。

IFLA response to the situation in Ukraine(IFLA, 2022/3/21)
https://www.ifla.org/news/ifla-response-to-the-situation-in-ukraine/

参考:
国際公文書館会議(ICA)、ロシアとベラルーシの会員機関との関係を停止すると発表
Posted 2022年3月15日
https://current.ndl.go.jp/node/45790

Clarivate社、ロシアでの全商業活動を停止へ
Posted 2022年3月14日
https://current.ndl.go.jp/node/45781

ロシアによるウクライナへの侵攻に対する、国立図書館・文書館・博物館および関係機関等の声明
Posted 2022年3月1日
https://current.ndl.go.jp/node/45704