米・LYRASIS、図書館資料等を利用して人文学における教科書費用の削減を目指すプロジェクトの報告書を公開:イェシーバー大学との連携プロジェクト

2022年2月18日、米国の図書館等のネットワークLYRASISが、ニューヨーク州のイェシーバー大学との連携プロジェクトに関する報告書“Alternatives Pilot Project: A LYRASIS Catalyst Fund Research Report”の公開を発表しました。

同プロジェクトは、図書館資料等を利用して人文学における教科書費用を削減することを目指し、オープンソースの資料・リソース(AlterTexts)を用いるよう、シラバスの見直し・再構築を行うものです。LYRASISの資金助成プログラム“Catalyst Fund”の助成を受け、2020年から2021年にかけて実施されました。

報告書にはプロジェクトの参加者の内訳、目標とスコープ、今後の展望、発見等がまとめられています。発見として、職員・機関におけるオープン教育資源(OER)に関する理解の欠如、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのコンテンツの利用を推進しようとしたものの支持を得られなかった機関があったこと、職員が教材の著作権者を把握できていない場合があること等が挙げられています。

LYRASIS Research Report: The Alternatives Pilot Project(LYRASIS, 2022/2/18)
https://lyrasisnow.org/lyrasis-research-report-the-alternatives-pilot-project/

The Alternatives Pilot Project: A Catalyst Fund Research Report
https://doi.org/10.48609/bhm7-e691

参考:
米・LYRASIS、資金助成プログラム“Catalyst Fund”の2020年の助成対象プロジェクトを発表
Posted 2020年7月8日
https://current.ndl.go.jp/node/41452