米・LYRASIS、GLAMにおけるオープンソースソフトウェアに関する調査報告書を公開

2021年8月16日、米国の図書館等のネットワークLYRASISが、オープンソースソフトウェア(OSS)に関する調査報告書の公開を発表しました。

美術館・図書館・文書館・博物館(GLAM)がOSSプログラムとどのように関わっているのか等を明らかにすることを目的として、FOLIOをはじめとした、GLAM向けに構築されたコミュニティベースのOSSプログラムに関して調査が行われました。調査期間は2021年3月1日から4月9日であり、LYRASIS参加機関等から103件の回答が寄せられ、報告書ではその内の92件についてまとめています。

主な結果として、OSSは多くの機関で導入されているものの、財政的支援を行っている機関は少ないこと、OSS選択時の最も重要な考慮事項はプログラムおよびサービスの継続性であること、OSSを採用する際の最も大きな障壁は機関内の技術力不足であることが挙げられています。

LYRASIS 2021 Open Source Software Report is Now Available(LYRASIS, 2021/8/16)
https://lyrasisnow.org/lyrasis-2021-open-source-software-report-is-now-available/

LYRASIS 2021 Open Source Software Report: Understanding the Landscape of Open Source Software Support in American Libraries(LYRASIS Research)
https://doi.org/10.48609/n35f-5828

参考:
米国の図書館ネットワークLYRASIS、オープンソースソフトウェア(OSS)に関するガイドブックを公開
Posted 2018年3月1日
https://current.ndl.go.jp/node/35573

LYRASIS、オープンソースの博物館等向けツール“CollectionSpace”に関し、85万ドルの助成を獲得
Posted 2016年7月27日
http://current.ndl.go.jp/node/32166

LYRASISのFOSS4LIBで、オープンソース統合図書館システムの機能比較ツールを運営
Posted 2014年5月14日
http://current.ndl.go.jp/node/26131

図書館におけるオープンソースソフトウェアに関する文献レビュー(文献紹介)
Posted 2014年2月18日
http://current.ndl.go.jp/node/25503