米国南東部研究図書館協会(ASERL)、図書館における電子リソースの契約に関する原則を公開

2022年2月15日、米国南東部研究図書館協会(ASERL)が、図書館における電子リソースの契約に関する原則等をまとめた“The ASERL Eleven”の公開を発表しました。

図書館が目指すべき理想や契約条項を示すことによる図書館員の業務負担軽減、ベンダー向けのガイドの提供、図書館とベンダー間で齟齬が生じ得る分野に関する基準の構築や強化を目的に策定されました。ASERL内の2つのグループにより作成・査読が行われ、2021年11月10日にASERLの理事会の承認を受けたと述べられています。

アクセシビリティ、著者の権利保持、技術的制限手段(DRM)、価格・コストの透明性、テキスト・データマイニングをはじめとした11項目について、原則とライセンス契約の条項の推奨文案がまとめられています。

ASERL News & Announcements(ASEARL)
http://www.aserl.org/news/
※2022年2月15日付で、“ASERL publishes “ASERL Eleven” licensing principles & sample contract language.”が掲載されています。

THE ASERL ELEVEN RECOMMENDED PRINCIPLES AND TERMS FOR ELECTRONIC RESOURCE AGREEMENTS [PDF:12ページ]
http://www.aserl.org/wp-content/uploads/2022/02/2022-02_ASERL_Licensing_Principles_v1-0.pdf

参考:
米国南東部研究図書館協会(ASERL)、デジタル資料の“Controlled Digital Lending”導入を検討する図書館向けに法的・技術的な考慮事項等を解説したガイドを公開
Posted 2021年3月1日
https://current.ndl.go.jp/node/43395

米国の大学コンソーシアムBig Ten Academic Alliance(BTAA)と米国南東部研究図書館協会(ASERL)が図書館電子リソースのアクセシビリティ向上のため2年間のパートナーシップを締結
Posted 2019年8月6日
https://current.ndl.go.jp/node/38742