タリバンが政権掌握後のアフガニスタンで移動図書館が再開(記事紹介)

フランスの国際放送“France 24”の2021年12月5日付の記事によれば、アフガニスタンにおいてタリバンが政権を掌握してから初めて、移動図書館バスが首都カブールの孤児院を訪れました。

この移動図書館は、英・オックスフォード大学を卒業したアフガニスタン人、Freshta Karim氏が設立した“Charmaghz”という地元の非営利団体が借りている5台のバスのうちの1台です。アフガニスタンの多くの学校には図書館がないため、近年は毎日何百人もの子供たちが移動図書館を利用してきたとあります。しかし、8月にタリバンが政権を掌握してからはほとんどすべてのスポンサーを失ったと、同団体の副代表Ahmad Fahim Barakati氏が述べています。

Barakati氏は、今後の移動図書館継続に向けて、現在はオンラインプラットフォームでグローバルに資金を募っていると述べています。

Mobile library restarts in Afghan capital, delighting children(France 24, 2021/12/5)
https://www.france24.com/en/live-news/20211205-mobile-library-restarts-in-afghan-capital-delighting-children

関連:
Charmaghz.
https://charmaghz.org/

参考:
国際図書館連盟(IFLA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表
Posted 2021年8月19日
https://current.ndl.go.jp/node/44639

CA1310 – アフガニスタンの図書館事情 / 熊谷尚子
カレントアウェアネス No.247 2000.03.20
https://current.ndl.go.jp/ca1310