米・Ithaka S+R、北米の学術図書館におけるストリーミングメディアへの対応に関する大規模調査を開始

米・Ithaka S+Rは、2021年10月21日付けのブログ記事において、北米の学術図書館におけるストリーミングメディアへの対応に関する大規模調査を開始したことを発表しています。ストリーミングメディアの定義については、ビデオ・オーディオコンテンツを含む広範なもの、と述べています。

発表によれば、今回の調査は「高等教育におけるストリーミング」に関するこれまでで最も包括的な調査であり、米国の各4年制大学の代表者と、カナダ研究図書館協会(CARL)の各図書館の代表者に直接招待状を送付しています。調査内容は図書館のストリーミングメディア戦略であり、調査結果は2022年春に公開される予定です。

今回の調査は、Ithaka S+Rが2021年夏に発表した新プロジェクトの一環です。このプロジェクトは、ストリーミング市場の動向評価や、ストリーミングメディアを用いた授業に関する指導方法や支援ニーズの調査を行うものであり、米国等の大学図書館24館と協力して実施しています。

この新プロジェクトでは、今回の大規模調査とは別に、プロジェクト参加館24館においてストリーミングメディアの利用に関する質的調査も行っています。各館では、所属大学でビデオコンテンツを用いた授業を行っている教官に対し、教育上の目標やニーズについてのインタビューを行います。Ithaka S+Rではその内容を分析した上、結果を2022年秋に公表すると述べています。

Working with Libraries to Navigate the Streaming Media Environment(Ithaka S+R, 2022/10/21)
https://sr.ithaka.org/blog/working-with-libraries-to-navigate-the-streaming-media-environment/

参考:
米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門、大学図書館におけるストリーミングサービスの導入に関するホワイトペーパーを公開
Posted 2021年7月9日
https://current.ndl.go.jp/node/44395

2020年、大学・研究図書館のトレンド(記事紹介)
Posted 2020年6月18日
https://current.ndl.go.jp/node/41259
※「ストリーミングメディアの責任ある活用」があげられています。