cOAlition Sの「権利保持戦略」のこれまでの成果(記事紹介)

2021年10月5日付で、cOAlition Sが、「権利保持戦略」のこれまでの適用状況に関するブログ記事を公開しました。

Google Scholarと文献管理サービス“Paperpile”を用いて確認したところ、500以上の学術論文で謝辞の部分に「権利保持戦略」に沿った文言があったとしています。また、Elsevier、米国化学会(ACS)、Taylor & Francis、Wiley、IEEE、Springer Natureを含む主要な出版者は、同文言を含んだ論文の出版に好意的であると思われると述べています。

記事の中では、同戦略はあらゆる分野で使用可能あるいは使用されているツールであると指摘しています。加えて、同戦略のもと公開されたグリーンオープンアクセスの論文は、他のウェブサイトで二次利用を行いやすいとしています。

Observing the success so far of the Rights Retention Strategy(Plan S, 2021/10/5)
https://www.coalition-s.org/blog/observing-the-success-so-far-of-the-rights-retention-strategy/

Observing the success so far of the Rights Retention Strategy(Plan S)
https://www.coalition-s.org/rights-retention-strategy/

参考:
cOAlition S、国際STM出版社協会の「権利保持戦略」に対する懸念表明へ反論
Posted 2021年2月10日
https://current.ndl.go.jp/node/43253

cOAlition S、研究者の知的所有権を保護し不当なエンバーゴを抑止するための「権利保持戦略」を策定・公表
Posted 2020年7月16日
https://current.ndl.go.jp/node/41517

CA1990- 動向レビュー:プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響
Posted 2020年12月25日
https://current.ndl.go.jp/ca1990