FORCE11、研究データ公開において発生し得る倫理的問題への対応に関する推奨事項を公開

2021年9月7日、研究データの流通や活用を推進する国際イニシアティブFORCE11が、研究データ公開において発生しうる倫理的問題への対応に関する推奨事項を公開したと発表しました。

2021年初めに出版倫理委員会(COPE)の協力を得て立ち上げられたFORCE11の「研究データ公開倫理ワーキンググループ」(Research Data Publication Ethics Working Group)により作成されました。

オーサーシップに関する問題、法律や規則による制限、公開したデータセットに誤り等があった場合、被験者・コミュニティ等に対するリスクといったカテゴリーごとに、生じ得る事例や推奨事項をまとめています。発表の中では、推奨事項に関してのフィードバックを歓迎するとあります。

RECOMMENDATIONS FOR THE HANDLING OF ETHICAL CONCERNS RELATING TO THE PUBLICATION OF RESEARCH DATA(FORCE11, 2021/9/7)
https://www.force11.org/article/recommendations-handling-ethical-concerns-relating-publication-research-data

Joint FORCE11 & COPE Research Data Publishing Ethics Working Group Recommendations(Zenodo, 2021/9/6)
https://doi.org/10.5281/zenodo.5391293

参考:
FORCE11、研究データの引用のための新しい基準を公表
Posted 2018年5月9日
https://current.ndl.go.jp/node/35966

E2234 – 「データ引用原則の共同宣言」:データ引用を学術界の慣習に
カレントアウェアネス-E No.386 2020.02.27
https://current.ndl.go.jp/e2234