2018年5月8日、研究データの流通や活用を推進する国際イニシアティブFORCE11が、研究データの引用のための新しい基準を策定し、同日に刊行されたScientific Data誌の5号で基準としての採用を公表したと発表しています。
欧州分子生物学研究所の欧州生命情報学研究所(EMBL-EBI)及びカリフォルニア電子図書館(CDL)と連携して策定したもので、各アーカイブ個別のprefixとローカルな識別子を組み合わせたコンパクトな識別子による相互運用性、及び、生命科学分野における研究データの引用のための世界的な公式の方法の確立を目的としています。
また、EMBL-EBIとCDLでは、新規のprefix申請のための新しいprefixの名前空間レジストリや、適切な研究データ参照を実現するための維持管理のためのルールも構築・策定しています。
Introducing a new standard for the citation of research data(FORCE11,2018/5/8)
https://www.force11.org/article/introducing-new-standard-citation-research-data
Wimalaratne S. M. et al. Uniform resolution of compact identifiers for biomedical data. Scientific Data. 2018,5
https://doi.org/10.1038/sdata.2018.29
参考:
研究データの引用に関する原則を示した“Joint Declaration of Data Citation Principles”の最終版が公開
Posted 2014年3月7日
http://current.ndl.go.jp/node/25659
E1537 – 研究データへの識別子付与と引用可能性向上:DataCiteの活動
カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
http://current.ndl.go.jp/e1537