2021年7月6日、韓国国立中央図書館(NLK)が、ユネスコ韓国委員会と業務協約を締結したと発表しています。
業務協約は、研究事業・課題に対する相互での意見聴取、メディア・情報リテラシー関連の共同広報・キャンペーンの推進、ユネスコ韓国委員会の知識情報資源のデジタル化の支援と共有を目的としたものです。
「メディア・情報リテラシー関連の共同広報・キャンペーンの推進」は、アジア太平洋地域を対象とした「ユネスコ・グローバル・メディア情報リテラシー」キャンペーンを両機関が共同で推進することを意図したものです。NLKが持つ国内外の図書館ネットワークを活用して実施することでキャンペーンが拡散することが期待されています。また、今後、両機関が、メディア・情報リテラシー関係の研究事業を実施する際に、研究方法についてお互いに意見を聴くなどして協力する計画です。
また、「ユネスコ韓国委員会の知識情報資源のデジタル化」では、同委員会が所蔵している重要な資料をより多くの国民が共有できるようデジタル化を行うものです。デジタル化された資料はNLKのウェブサイトを通じて公開するとともに、同委員会にも保存と活用のためにデータを提供する予定としています。
국립중앙도서관-유네스코한국위원회 업무협약 체결(国立中央図書館-ユネスコ韓国委員会業務協約を締結)(NLK,2021/7/6)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=39488&schBcid=normal0302
유네스코한국위원회-국립중앙도서관 업무협약 체결(ユネスコ韓国委員会-国立中央図書館業務協約を締結)(ユネスコ韓国委員会,2021/7/6)
https://www.unesco.or.kr/news/press/view/2396
参考:
UNESCOがメディアリテラシー・情報リテラシーの政策・戦略についてのガイドラインを発表
Posted 2014年3月5日
https://current.ndl.go.jp/node/25623
韓国国立中央図書館(NLK)、国内外の機関・個人等が所蔵する文化芸術資料を対象としたデジタル化支援事業の受付を開始:2020年12月までに約10万件をデジタル化
Posted 2019年11月20日
https://current.ndl.go.jp/node/39545
E1960 – IFLAによる国立図書館の役割に関する現状調査
カレントアウェアネス-E No.334 2017.10.05
https://current.ndl.go.jp/e1960
※多くの館で担われている役割に「読書振興・リテラシーの向上」があげられています。