【イベント】第15回CODHセミナー「IIIFとAIで変わる美術史研究 – 大規模顔貌データの様式分析から読み解く日本中世絵巻」 (7/29・オンライン)

2021年7月29日、第15回CODHセミナー「IIIFとAIで変わる美術史研究 – 大規模顔貌データの様式分析から読み解く日本中世絵巻」がオンラインで開催されます。

美術史における基本的な研究手法である顔貌表現の比較による様式分析は、IIIFの普及・「顔貌コレクション(顔コレ)」といったオープンデータの公開・人工知能(AI)の活用により、近年、大規模化のための環境が整ってきていることから、それらを活用して「遊行上人縁起絵巻」(清浄光寺甲本、遊行寺宝物館蔵)の研究を行っているCODHと東京大学のチームが、活用した手法やツールを紹介するとともに、美術史をはじめとする画像を活用した人文学研究を大規模化するための知見を共有することを目的に開催されます。

主な内容は以下の通りで、参加費は無料ですが事前の申し込みが必要です。

・美術史におけるデータ駆動型人文学研究の展開 – IIIFやAIでどう変わるか?
北本朝展氏(ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター/国立情報学研究所)

・「顔貌コレクション」 IIIF Curation Platformを活用した研究基盤の構築と展開
鈴木親彦氏(ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター/国立情報学研究所)

・多巻構成の絵巻における絵師の分担に関する検討―「顔コレ」とGM法導入による「遊行上人縁起絵巻」(清浄光寺甲本)の比較を通じて
髙岸輝氏(東京大学大学院人文社会系研究科)

・ディスカッション・質疑応答・デモ
コメンテーター:遠山元浩氏(遊行寺宝物館館長)/講演者3人

第15回CODHセミナー IIIFとAIで変わる美術史研究 – 大規模顔貌データの様式分析から読み解く日本中世絵巻(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/seminar/art-history-20210729/

参考:
人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、「IIIF Curation Finder」「IIIF Curation Platform」「顔貌コレクション(顔コレ)」を公開
Posted 2018年5月23日
https://current.ndl.go.jp/node/36042

CA1989 – 動向レビュー:IIIFの概要と主要APIバージョン3.0の公開 / 永崎研宣
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1989