エストニア国立図書館が開催した国際セミナー“Tomorrow is T-Shaped: Work and Competencies in 21st Century Library”の記録動画が公開される

エストニア国立図書館が2021年5月27日に開催した国際セミナー“Tomorrow is T-Shaped: Work and Competencies in 21st Century Library”の記録動画が公開されています。同セミナーは、開催に当たり欧州国立図書館員会議(CENL)の支援を得ています。

同セミナーの紹介では、将来の理想的な従業員に求められるのは、少なくとも一つの分野で深い知識を持つとともに、他分野及び他分野で働く人々を理解し結びつける「T字型」の能力であるとの認識が最初に示されています。その上で、同セミナーが特に焦点を当てた内容として、革新的・創造的な図書館と、図書館員が利用者・組織・社会のニーズに対応するために現在及び将来に必要な能力の2点を挙げています。

同セミナーの主なプログラムは次のとおりです。

・デジタル社会における読書、学習、創造性のモダリティ
Rainer Sternfelt氏(NordicNinja VC)

・図書館・図書館員のための現在と今後の展望
Juan D. Machin-Mastromatteo氏(メキシコ・チワワ自治大学)

・革新的で創造的な未来の図書館
Erik Boekesteijn氏(オランダ王立図書館)

・協力とe-Future
Ingibjörg Steinunn Sverrisdóttir氏(アイスランド国立・大学図書館)
Ágústa Pálsdóttir氏(アイスランド大学)

・ラトビアの図書館:能力・教育・開発
Agnese Pašāne氏(ラトビア国立図書館)

・労働・スキルのニーズ調査にみる図書館員の将来のスキル
Urve Mets氏(Kutsekoda)

・パネルディスカッション
Ott Velsberg氏(エストニア・経済通信省)
Piret Hartman氏(エストニア・文化省)
Sirje Virkus氏(エストニア・タリン大学)
Asko Tamme氏(エストニア・タルトゥ市政府)
Janne Andresoo氏(エストニア国立図書館)

Tomorrow is T-Shaped: Work and Competencies in 21st Century Library(National Library of Estonia)
https://www.nlib.ee/en/tomorrow-is-t-shaped

Tomorrow is T-Shaped: Work and Competencies in 21st Century Library(Videolevels)
https://videolevels.com/t-kujuline
※同セミナーの記録動画が埋め込み形式で掲載されています。

National Library of Estonia: Tomorrow is T-Shaped(CENL, 2021/5/17)
https://www.cenl.org/national-library-of-estonia-tomorrow-is-t-shaped/

参考:
カナダ研究図書館協会(CARL)、研究図書館員に求められる能力等を示したガイドの最終版を公開
Posted 2020年10月5日
https://current.ndl.go.jp/node/42170

米国の学術図書館員に必要とされる知識・技能・能力(文献紹介)
Posted 2020年3月12日
https://current.ndl.go.jp/node/40474

E1559 – 図書館員のコンピテンシー・インデックス2014
カレントアウェアネス-E No.258 2014.04.24
https://current.ndl.go.jp/e1559