Ex Libris社、米国の高等教育機関における教材の管理・アクセス・活用に関するレポートを公開

2021年5月12日、ProQuest社傘下の図書館システムベンダEx Libris社が、米国の高等教育機関における教材の管理・アクセス・活用に関するレポート“Managing, Accessing and Using Course Materials”の公開を発表しました。

同レポートには、Ex Libris社が調査機関のAlterlineに委託し、2020年12月に実施された調査の結果がまとめられています。調査対象は、米国の103人の教職員、257人の学生です。

主な結果として、教材管理の負担は教職員が負っていること、新しい教材を探すうえで、学術図書館は十分に利用されておらず、教職員はウェブサイトの検索や同僚からの推薦等を多く活用していることが挙げられています。また、オンライン学習への移行が学生のオンライン教材へのアクセスを支援するという新たな負担を教職員にもたらしていること、教職員は教材のコスト削減に努めていること等が述べられています。

そして、図書館は、専門知識を活用することで教育や学習へのさらなる関与が可能であり、教材の購入、デジタル化等における図書館の支援に教職員は関心を持っていると指摘されています。

Industry Report Reveals Opportunity for Libraries to Enhance Partnership with Faculty around Course Materials(Ex Libris, 2021/5/12)
https://exlibrisgroup.com/press-release/industry-report-reveals-opportunity-for-libraries-to-enhance-partnership-with-faculty-around-course-materials/

参考:
米国の学術図書館における、物理媒体・電子媒体のリソースの動向(記事紹介)
Posted 2021年5月6日
https://current.ndl.go.jp/node/43930

米・図書館情報資源振興財団、大学図書館の学習や教育への貢献について調査した報告書を公開
Posted 2017年9月14日
https://current.ndl.go.jp/node/34667