2021年10月7日、Ex Librisが、研究者が抱える課題と研究担当部署・図書館による支援等に関する調査報告書“Supporting Academic Research:Understanding the challenges”の公開を発表しました。
同報告書には、Ex Libris社が調査機関のAlterlineに委託し、米国・英国・オーストラリアの研究担当部署の上席スタッフ106人、研究者308人を対象として2021年に実施した調査の結果がまとめられています。同調査は、2019年と2020年に実施された調査に続くものです。
主な結果として、研究費は新型コロナウイルス感染症による影響を受けており、研究者にとっては依然として主要な課題となっていることが挙げられています。また、研究の影響度を示すことがより重要視されている一方、研究者と研究担当部署の上席スタッフの間で影響度の測定方法が異なること等が述べられています。
加えて、61%の研究者が図書館から受ける支援に満足しているものの、図書館は2020年よりも多くのデータ関連サービスをはじめとした支援を行うことを期待されているとあります。その他、研究担当部署と図書館の連携が2020年に比べて平均6%増えており、英国ではオープンアクセスへの対応が主な連携分野であること等を指摘しています。
報告書の全文は、氏名・メールアドレス等の入力が必要ですが、Ex Librisのウェブサイトから無料でダウンロードできます。
Industry Report Sheds Light on Opportunities for Research Offices and Libraries to Support Researchers More Effectively(Ex Libris, 2021/10/7)
https://exlibrisgroup.com/press-release/exlibris-alterline-report/
参考:
Ex Libris、研究者が直面する課題と研究担当部署・図書館による支援の水準に関する調査結果をまとめたペーパーを公開
Posted 2019年6月26日
https://current.ndl.go.jp/node/38458