韓国国立中央図書館(NLK)、「国家文献保存館」の国際建築設計競技を開始:平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修

2021年4月28日、韓国国立中央図書館(NLK)は、新たに設置する「国家文献保存館」の国際建築設計競技を4月29日から開始すると発表しました。参加登録は5月21日までで、作品の受付は7月27日までとなっています。

同事業は、持続的で体系的なデジタル資源の保存や、国に知識情報データプラットフォームとして、2023年の完成を目指して進められており、30年間で約1,400万点の資料を保存することでができるとしています。

敷地面積14万5,297平方メートル、延床面積37万246平方メートルの規模で、平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを改修して設置されます。建築費は610億ウォンで、新築した場合と比べて1,000億ウォン以上の削減が見込まれています。

設計の基本方針として、

・国内で初めて建設される国家文献保存館の象徴性
・江原道地域との連携性
・媒体別の保存書庫としての機能性
・既存施設の再利用にともなう安全性への考慮

が掲げられており、同競技には、海外の建築家も参加できますが、韓国国内の建築事務所を共同で参加する必要があります。

審査員として5人が選定されており、審査の結果、当選作には、基本設計・実施設計権が与えれるほか、その他4作品にも各々1千万ウォンから5千万ウォンの賞金が与えられます。

当選作品は8月5日に公式ウェブサイトで発表される予定です。

국립중앙도서관 국가문헌보존관 건립 국제설계공모 실시(国立中央図書館、国家文献保存館建設国際設計公募実施)(NLK,2021/4/28)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&page=1&viewCount=9&id=38610

参考:
韓国・文化体育観光部、平昌オリンピック・パラリンリック競技大会の国際放送センターを韓国国立中央図書館(NLK)の書庫として改修すると発表
Posted 2019年3月5日
https://current.ndl.go.jp/node/37714