2021年4月14日、SPARC Europeは、オープンアクセス運動を支える理論家として知られるPeter Suber氏へのインタビュー動画の公開を発表しました。
2021年3月に行われた同インタビューでは、オープンサイエンス基盤(OSI)をテーマとして、学術コミュニケーションエコシステムにおけるOSIの役割と、新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックがもたらしたオープンサイエンス及び学術に関する教訓といった話題が扱われました。Suber氏は、OSIを維持することの重要性を強調し、OSIへの支援の欠如は「我々が依って立つインフラの死、あるいはサイエンスよりも利益を重視する企業に買収されるかもしれない」ことを意味すると指摘しています。
発表では、SPARC Europeが新たにYouTubeチャンネルを開設し、今回のインタビューが第1弾の動画となることや、今後もイベントの記録動画、オープンサイエンス等に関するインタビュー・シリーズの動画掲載を計画していることを紹介しています。
A Fork in the Road: Peter Suber on the importance of supporting Open Science Infrastructure(SPARC Europe, 2021/4/14)
https://sparceurope.org/a-fork-in-the-road-peter-suber-on-the-importance-of-supporting-open-science-infrastructure/
Let’s talk about…Open Science Infrastructure(YouTube, 2021/4/14)
https://www.youtube.com/watch?v=GwSoFKFCjic
参考:
E2363 – 欧州のオープンサイエンス・インフラストラクチャーの現状
カレントアウェアネス-E No.409 2021.03.04
https://current.ndl.go.jp/e2363
オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、『知識解縛:オープンアクセスに関する著作選,2002-2011』を公開:オープンアクセスに関する重要文献の日本語訳
Posted 2019年6月24日
https://current.ndl.go.jp/node/38420
※Peter Suber氏の著作“Knowledge unbound : selected writings on open access, 2002-2011”(MIT Press, 2016)の日本語訳公開に関する記事です。