英・電子情報保存連合(DPC)、デジタル保存におけるチェックサムの利用に関するレポート“Which checksum algorithm should I use?”を公開

2021年2月19日、英・電子情報保存連合(DPC)は、デジタル保存におけるチェックサムの利用に関するレポート“Which checksum algorithm should I use?”の公開を発表しました。

同レポートでは、関連用語の定義、なぜチェックサムを利用する必要があるのか、複数あるチェックサムのアルゴリズムのうちどれを利用すべきか、チェックサムの作成及びファイルの同一性チェックにはどのようなツールが利用できるか、チェックサムをどこに保存すべきか、といったテーマが扱われています。

なお、同レポートは、DPCの出版物“Technology Watch”シリーズのうち、デジタル保存に関する特定のテーマをめぐる課題と解決策をコンパクトに概観する“Guidance Notes”シリーズに分類されています。同レポート公開に関するDPCの発表には、今後数か月の間に様々なデジタル保存のトピックに関する“Guidance Notes”のリリースを予定しているとの記載があります。

DPC releases new Technology Watch Guidance Note – Which checksum algorithm should I use?(DPC, 2021/2/19)
https://www.dpconline.org/news/checksum-twgn-public-launch

Which checksum algorithm should I use? [PDF:8ページ]
http://doi.org/10.7207/twgn20-12

参考:
英・電子情報保存連合(DPC)、主要リソースの複数言語での翻訳版を公開:組織のデジタル保存における成熟度の測定ツール“DPC Rapid Assessment Model”の日本語訳も
Posted 2020年11月6日
https://current.ndl.go.jp/node/42450

デジタル遺産を守る:英・電子情報保存連合(DPC)の取り組み(記事紹介)
Posted 2019年8月19日
http://current.ndl.go.jp/node/38809

E2314 – 電子情報の保存・管理の標準手法”Oxford Common File Layout”
カレントアウェアネス-E No.400 2020.10.15
https://current.ndl.go.jp/e2314