英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、200件以上の雑誌をPlan S準拠の転換雑誌に

2020年11月17日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は209件のジャーナルをPlan Sに準拠した転換雑誌(transformative journal)にすることを約束したことを発表しました。これらのジャーナルの内訳は、CUPが所有する全てのハイブリッドジャーナル118件と、CUPのパートナーが全てまたは一部を所有するハイブリッドジャーナル91件です。

これらの209件のジャーナルでは、cOAlition Sが設定したオープンアクセスの成長目標に沿って、オープンアクセス論文を徐々に増加させていくとしています。また、論文処理費用(APC)と購読料の二重取り(ダブルディッピング)を回避するために、購読料価格を下げていくと述べられています。これらによって、完全なオープンリサーチへ移行するとしています。

CUP welcomes the transformative journals programme from cOAlition S(Cambridge Core blog, 2020/10/19公開, 2020/11/17更新)
https://www.cambridge.org/core/blog/2020/10/19/openresearch-cup-welcomes-the-transformative-journals-programme-from-coalition-s/

Over 200 Cambridge University Press journals become Plan S aligned Transformative Journals(Plan S, 2020/11/17)
https://www.coalition-s.org/over-200-cambridge-university-press-journals-become-plan-s-aligned-transformative-journals/

参考:
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向
カレントアウェアネス No.344 2020.06.20
https://current.ndl.go.jp/ca1977

cOAlition S、学術出版社・学協会等のフィードバックを反映した“Transformative Journals”の枠組み最終版を発表
Posted 2020年4月9日
https://current.ndl.go.jp/node/40740