2020年11月6日、歴史資料ネットワークが、同ネットワークの代表が研究代表者を務める科学研究費助成事業特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」のウェブサイトが開設されたと紹介しています。
同プロジェクトは、これまでの成果を踏まえ、社会構造の大変動による人口減少や大規模災害等により危機に瀕している日本の地域存続の基盤となる、新たな地域歴史文化創成のための実践的研究領域を確立することを目的としています。
そして、具体的には、
(1)地域住民を軸とする地域歴史資料と地域歴史文化の未来への継承方法の確立
(2)地域歴史文化創成に資するデータの国際標準構築と全国的データインフラストラクチャー構築
(3)大災害が続発する日本列島において、地域歴史文化は災害の記憶を蓄積する文化を内包させてきたことを踏まえ、地域歴史文化創成の基礎となる新たな地域社会形成史の通史的提示
を行うと説明されています。
また、その取組の中で、災害事象等についての歴史的データの発見、確度の向上をはかり、減災研究にも寄与し、さらには、地域社会において同様な課題を持つ世界各地の研究者間の課題共有をはかり、国際的な学術研究プラットフォーム形成を進めるとしています。
ウェブサイトでは、研究会その他、同事業に関する最新情報を掲載する予定とされています。
特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」ウェブサイト開設のお知らせ(歴資料ネットワーク,2020/11/6)
http://siryo-net.jp/other/info-rhcr/
地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成
https://rhcr.info/
関連:
地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成(KAKEN)
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H05457/
参考:
【イベント】地域歴史文化フォーラム福島「東日本大震災・原発事故の記録・記憶を伝える ―ふくしまの資料保全活動の10年―」(11/29・オンライン)
Posted 2020年11月6日
https://current.ndl.go.jp/node/42447
※「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」の主催
E1834 – 資料保全と活用の長い道のり―熊本地震によせて―<報告>
カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
https://current.ndl.go.jp/e1834
E1835 – 持続的な地域資料保全活動を行うために必要なことは(米国)
カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
https://current.ndl.go.jp/e1835