米国国立農学図書館(NAL)と米・メリーランド大学が連携して実施した「データレスキュープロジェクト」の報告書が公開される

2020年8月18日付で、米・メリーランド大学の機関リポジトリ“Digital Repository at the University of Maryland(DRUM)”上に、文書“Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library”が公開されています。

同文書は、退職した研究者や閉鎖される研究室で生産されたデータや論文を迅速に評価するプロセスを開発する目的で、米国国立農学図書館(NAL)が実施する「データレスキュープロジェクト(Data Rescue project)」の一環として作成されました。NALは同プロジェクトの中で、メリーランド大学のCollege of Information Studiesと連携し、同大学の2人の研究者が2019年度から2020年度にフェローとして、研究者の残した古いコレクションから科学的なデータを効率的に特定・評価・処理する手法の調査と、これらのデータの活用や再利用の支援を目的とした研究を実施しています。

公開された文書は同大学のフェローによる研究の報告書であり、研究で実施した作業の内容や成果、及び付録(Appendix)としてデータレスキュー処理のためのガイドなどが示されています。

Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library(DRUM,2020/8/18)
http://hdl.handle.net/1903/26363

参考:
米国国立農学図書館、研究成果データベース“PubAg”と研究データリポジトリ“Ag Data Commons”間の連携を強化:相互にリンクを付与
Posted 2017年5月22日
https://current.ndl.go.jp/node/34019

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、2019年度に研究データ作業部会が実施した2件のプロジェクトの活動報告書を公開
Posted 2020年5月12日
https://current.ndl.go.jp/node/40923

E2227 – SPARC Japanセミナー2019特別編<報告>
カレントアウェアネス-E No.385 2020.02.13
https://current.ndl.go.jp/e2227