GitHub、GitHubアーカイブプログラムの一環でコードを北極圏に保存

2020年7月16日、GitHubが”GitHub Archive Program: the journey of the world’s open source code to the Arctic”と題したブログ記事を公開しました。記事では、GitHubアーカイブプログラムの一環で、GitHubで公開されているコードが北極圏にある貯蔵庫(GitHub Arctic Code Vault)にアーカイブされたことを報告しています。

GitHubアーカイブプログラムは、将来の世代のためにオープンソースソフトウェアを1000年間にわたり保存することを目的としています。2020年2月2日にGitHub上の全てのアクティブな公開されているリポジトリのスナップショットを作成しました。このプログラムのパートナーであるPiqlは、21TBのリポジトリのデータをpiqlFilm(デジタル感光性アーカイブフィルム)に転写しました。それらは、2020年7月8日にノルウェー・スヴァールバル諸島に所在するGitHub Arctic Code Vaultに格納されました。ブログ記事では、保存までの過程が写真と共に報告されています。

また、GitHub Arctic Code Vaultに保管されているオープンソースソフトウェアに貢献した開発者のプロフィールには、Arctic Code Vaultバッジが表示されています。

将来の展開として、Tech Treeと呼ばれるアーカイブのコンテンツの技術的歴史と文化的背景を記した文書を保存することを挙げています。Tech Treeの構想はロング・ナウ協会のManual For Civilizationに触発されており、現代のコンピューティング、オープンソース等の詳細な理解を提供する既存の作品から構成される予定です。これにより、アーカイブの継承者の今日の世界と技術への理解が促進され、アーカイブされたソフトウェアを使用するコンピュータを作成することに役立つことが期待されます。

まもなく、アーカイブプログラムのGitHubリポジトリにTech Treeで採用される作品のリストの初版を公開し、コミュニティからのフィードバックのリクエストを開始する予定としています。

GitHub Archive Program: the journey of the world’s open source code to the Arctic(The GitHub Blog, 2020/7/16)
https://github.blog/2020-07-16-github-archive-program-the-journey-of-the-worlds-open-source-code-to-the-arctic/

GitHub Archive Program
https://archiveprogram.github.com/