2020年5月1日、韓国・文化体育観光部が、所管する24の国立図書館・博物館・美術館のサービスを5月6日から一部再開すると発表しています。
同国の対策が、「社会的距離を置く」から「生活の中で距離を置く」(生活防疫体系)ことへと移行したことによるものです。
国立中央博物館・国立現代美術館等の21の博物館・美術館では、団体観覧やイベントの中止は継続し、感染予防のための距離1メートルから2メートルの維持が可能な範囲で、個人での観覧を行います。実施に当たっては事前予約制により時間当たりの観覧人数を制限します。
国立中央図書館(NLK)と国立子ども青少年図書館は郵送複写サービスを、国立世宗図書館は複写と貸出・返却サービスを優先的に提供し、新型コロナウイルス関連の政府の対策の推移にあわせ資料室での閲覧サービスを提供する計画です。
利用者は訪問する施設の指針を事前に確認し、順守することで利用可能です。しばらくの間、各施設では、感染者の発生に備えて、利用者の体温検査を実施し、各人の健康状況や利用者情報(名前・連絡先)を確認した後、サービスを提供する予定です。
あわせて、各施設がオンラインで提供してきたサービスは継続するとともに品質の改善・コンテンツを拡大を実施することで、部分再開による国民の物足りなさに対応し、多様な文化ニーズにこたえられるようにするとしています。
생활 속 거리두기 전환에 맞춰, 문체부 소관 박물관·미술관·도서관 서비스 부분 정상화(生活の中で距離を置くへの転換にあわせ、文化体育観光部所管の博物館・美術館・図書館サービスの部分正常化)(韓国・文化体育観光部,2020/5/1)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=17966
参考:
新型コロナウィルス感染症の危機警報が「深刻」になったことに伴い、文化体育観光部所管の国立図書館・博物館・美術館や国会図書館が休館に(韓国)
Posted 2020年2月25日
https://current.ndl.go.jp/node/40307
韓国・文化体育観光部、オンライン授業を開始した学校を支援することを目的に、所管する国立博物館・美術館の展示資料や教育コンテンツを各館のウェブサイトを通じて提供すると発表
Posted 2020年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/40766