中国の博物館・図書館が「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料を収集中:行政資料や医療従事者の日記など

2020年2月24日付けの新京報網の記事で、山西博物院、広東省博物館、上海市歴史博物館など中国の複数の博物館が、「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料の提供を広く一般に呼び掛けていることが紹介されています。

そのうち、山西博物院による募集のお知らせを例にとると、まず同館には人類の前進のために今回の出来事を記録する責任があることを述べ、具体的な募集対象として、行政資料をはじめ、医療従事者の防護服、日記、家族とのやり取り、山西省地区から湖北省地区及び武漢市への支援に関する物品・資料、地域での防疫管理における業務ノートなど、多様な例を挙げています。

同様の取組は図書館でも行われており、例えば湖南省の湖南図書館では、「新型コロナウイルスとの闘い」に関連する図書、雑誌、新聞等の出版物や、ノートや手紙、写真等を募集しています。

全国多家博物馆公开征集抗“疫”见证物(新京報網, 2020/2/24)
http://www.bjnews.com.cn/culture/2020/02/24/694256.html

山西博物院关于征集抗击新型冠状病毒肺炎疫情见证物的通告(山西博物院, 2020年2月20日付け)
http://www.shanximuseum.com/about/announcement/7039.html
※山西博物院による募集のお知らせです。

关于征集湖南抗击新型冠状病毒相关资料的函(湖南図書館, 2020年2月21日付け)
http://220.168.54.195:8080/was5/web/detail?record=6&channelid=3750
※湖南図書館による募集のお知らせです。

参考:
新型肺炎の感染拡大防止のため中国国家図書館等が臨時休館
Posted 2020年1月24日
https://current.ndl.go.jp/node/40040

中国の「デジタル読書」関連企業らが新型肺炎への取組で協力:一部コンテンツや感染予防に役立つ電子書籍等の無料公開を実施
Posted 2020年2月7日
https://current.ndl.go.jp/node/40189