2019年12月18日、米・スタンフォード大学図書館は、バチカン図書館が“Thematic Pathways on the Web”を公開したことを報じています。バチカン図書館がデジタル化した資料のキュレーションページであり、“Latin Classics”、“Greek Paleography”など5つのテーマ別展示を収録し、英語・イタリア語での表示に対応しています。
画像データ相互運用のための国際的な枠組であるIIIFに対応しており、採用しているIIIF準拠のビューワー“Mirador”の機能を活用して、アノテーションが数多く付与されている点が特徴です。同ページの検索オプション内の項目“Resource type”記載の数値によれば、現時点で“Manuscript”244点、“Annotation”26,233点が収録されています。
なお、“Thematic Pathways on the Web”はアンドリュー・W・メロン財団の助成を受けた3年間のプロジェクトの成果であり、同プロジェクトにはスタンフォード大学図書館も技術パートナーとして参加しました。
The Vatican Library goes beyond digitization to deepen access to 300 rare manuscripts(スタンフォード大学図書館, 2019/12/18)
https://library.stanford.edu/node/171592
Web Thematic Pathways of Medieval Manuscripts(バチカン図書館)[PDF:1ページ]
https://www.vaticanlibrary.va/download/Mellon.pdf
※バチカン図書館によるプレスリリースです。
Thematic Pathways on the Web
https://spotlight.vatlib.it/
参考:
NTTデータ、バチカン図書館所蔵資料のデジタル化事業における契約を締結
Posted 2014年3月24日
http://current.ndl.go.jp/node/25743
バチカン図書館、所蔵する手稿をオンラインで順次公開
Posted 2014年10月21日
https://current.ndl.go.jp/node/27259
ボドリアン図書館とバチカン図書館によるデジタル化プロジェクト、100万ページに到達
Posted 2015年3月10日
https://current.ndl.go.jp/node/28133
E1989 – IIIF Japanシンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.340 2018.01.25
https://current.ndl.go.jp/e1989