2019年11月26日、デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)は、デジタルオブジェクトのファイルフォーマット識別ツールfido(Format Identification for Digital Objects)バージョン1.4.0のリリース候補版公開を発表しました。
fidoはOPFが開発するオープンソースのコマンドラインツールです。新しく公開されたバージョンでは、2020年1月のPython 2サポート終了に備えたPython 3への対応や拡張子の一致を無効化できる新しいコマンドラインオプションの追加、組み込みコンテナの処理時にフォーマットレジストリPRONOMがクラッシュする事象の修正など、新機能の追加とバグの修正が行われています。
OPFは公開されたリリース候補版へのフィードバックを求めています。
fido 1.4.0 release candidate out now(OPF,2019/11/26)
https://openpreservation.org/news/fido-1-4-0-release-candidate-out-now/
Fido 1.4 Release Candidate 1(GitHub,2019/11/25)
https://github.com/openpreserve/fido/releases/tag/v1.4.0rc1
参考:
E2063 – Open Preservation Foundationの概要と活動
カレントアウェアネス-E No.355 2018.10.04
https://current.ndl.go.jp/e2063
英・シェフィールド大学図書館のファイルフォーマット識別プログラム(記事紹介)
Posted 2019年8月28日
https://current.ndl.go.jp/node/38894
Open Preservation Foundation(OPF)、加盟団体へのアンケート調査結果のハイライトを公表:デジタル保存の現状を調査
Posted 2019年8月19日
http://current.ndl.go.jp/node/38810
テキストファイルのファイルフォーマット識別に関する英国国立公文書館(TNA)の研究プロジェクト(記事紹介)
Posted 2019年9月20日
https://current.ndl.go.jp/node/39078