米・カリフォルニア電子図書館(CDL)、全国的なアーカイブ資料目録構築支援ネットワークに関するイニシアチブの成果としてアクションプランを公開

2019年11月5日、米・カリフォルニア電子図書館(CDL)は、全国的なアーカイブ資料目録構築支援ネットワークに関する行動イニシアチブとして展開している“Toward a National Archival Finding Aid Network (NAFAN)”について、集大成となるアクションプランを作成・公開したことを発表しました。

NAFANは、米国内の多くの地域資料目録アグリゲーターがプラットフォームの更新や分野内の最新の取り組みに携わるために十分なリソースを割くのが難しくなっていることを背景に、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成の下、2018年10月から2019年9月までの1年間、CDLを中心に展開された行動イニシアチブです。組織の発展、地域社会との関わり、持続可能性についての深い知識を有する、アグリゲーターや専門家を招集し、アグリゲーターやアーカイブリポジトリ等のニーズに応え続けながら、アーカイブ資料記述の体系を根本的に変革し得る全国的なアーカイブ資料目録構築支援ネットワークの創設を目指して、アーカイブ資料記述の現況に関する報告書作成やシンポジウムの開催等が行われています。

アクションプランは報告書の内容やシンポジウムの成果を取り入れ、イニシアチブの主要な成果物として作成されました。段階的・漸進的なアプローチに基づいた、持続可能な全国レベルのアーカイブ資料目録ネットワークの実践という次の段階を導くための提言と原則がその内容の中心です。

“Toward a National Archival Finding Aid Network” planning initiative: outcomes and availability of action plan(NAFAN,2019/11/5)
https://cdlib.org/cdlinfo/2019/11/05/toward-a-national-archival-finding-aid-network-planning-initiative-outcomes-and-availability-of-action-plan/

Toward a National Archival Finding Aid Network: a Planning Initiative
https://confluence.ucop.edu/display/NAFAN

Toward a National Archival Finding Aid Network : From Planning Initiative to Project and Program: An Action Plan [PDF:16ページ]
https://bit.ly/action-plan-nafan

参考:
米・カリフォルニア電子図書館(CDL)とデータリポジトリDryadが連携
Posted 2018年5月31日
https://current.ndl.go.jp/node/36084

米国デジタル公共図書館の記録史料記述に関するワーキンググループがホワイト・ペーパーを公表
Posted 2016年11月4日
https://current.ndl.go.jp/node/32870

E2188 – 米国デジタル公共図書館(DPLA)戦略計画2019-2022
カレントアウェアネス-E No.378 2019.10.24
https://current.ndl.go.jp/e2188