2019年6月27日、cOAlition Sが、業務計画と優先取組事項を発表していました。今後数か月間に行う優先取組事項として以下の9点を挙げています。
1.研究助成機関及びその他のステークホルダーに対してPlan Sを推奨する役割を担うオープンアクセスチャンピオン(Open Access Champion)を指名すること
2.cOAlition Sの事務局を設立するとともに、業務推進のために予算を策定すること
3.互いの識見を共有し、Plan Sの実施における課題に取り組むために、cOAlition Sの既存メンバーによる会議を開催すること
4.オープンアクセスの長期的未来へのビジョンを明確化するために協力すること
5.研究および学術コミュニケーションのエコシステムでのPlan Sの影響を監視する枠組みの開発のため、タスクフォースを設置すること
6.Plan Sにおける遵守が難しい箇所の特定、これらの問題に対処する方法の検討、そして研究者がどのようにPlan Sと連携できるかに関する信頼性の高い情報の提供を行うために、タスクフォースを設置すること
7.完全かつ即時のオープンアクセスに向けた移行協定(transformative arrangements)へのより明確なアプローチを構築するために、出版社、学会、コンソーシアム等と協力すること
8.出版社が価格設定を求められる様々なサービス(例えばトリアージ、査読、編集作業、コピー・エディティング)を定義するために、出版社の代表やその他のステークホルダーと協力すること
9.国、学問分野その他の違いを認識しつつ、著者や機関の権利保持を実施する最善の方法を探るため、議論を始めること
Work Plan and Priority Actions for cOAlition S(cOAlition S, 2019/6/27)
https://www.coalition-s.org/workplan-and-priority-actions-for-coalition-s/
Priority actions for cOAlition S – from June 2019(cOAlition S)
https://www.coalition-s.org/workplan/
参考:
ラテンアメリカとPlan S(文献紹介)
Posted 2019年7月16日
http://current.ndl.go.jp/node/38596
2019年度第1回J-STAGEセミナー「国際動向への対応:オープンアクセス(Plan S)」の当日配布資料が公開される
Posted 2019年7月10日
http://current.ndl.go.jp/node/38556
Coalition S、「Plan Sの実現にかかる手引き」の改訂を発表:効力発生は2021年1月1日からへ延期
Posted 2019年6月6日
http://current.ndl.go.jp/node/38293