総務省、「2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」を公表

2019年7月5日、総務省が、「2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」を公表しました。

同省では、青少年のインターネット・リテラシー向上のための前提として、特にインターネット上の危険・脅威に対応するための能力とその現状等を可視化するため、2011年度にこれらの能力を可視化するテストを指標として開発しました。

2012年度からは、毎年、高等学校1年生を対象に、青少年のインターネット・リテラシーを測るテストをインターネット等の利用状況に関するアンケートとあわせて実施しており、2018年度は78校・1万2,626名を対象に実施されました。

調査結果のポイントとして、

・高校生の95.8%がインターネット接続機器としてスマートフォンを保有し、保有するインターネット接続機器のうち最もよく利用する機器として、高校生の92.2%がスマートフォンをあげる

・平日のスマートフォンの利用時間別の正答率では、平均利用時間が1時間から2時間が最も正答率が高く、平均利用時間2時間以上においては、利用時間が長いほど正答率が低下する傾向がある

・高校生の69.2%がフィルタリングを一定程度認知しており、そのうち、51.0%がフィルタリングを利用している。他方、フィルタリングをあまり認知していない高校生(20.4%)のフィルタリングの利用率は19.5%

・高校生の78.0%がフィルタリングを「有害なサイトやアプリの閲覧を制限し、安心にインターネットを使うことを可能にしてくれるもの」と肯定的に捉えており、そのうち、49.0%の高校生がフィルタリングを利用している

・インターネットの利用について家庭でのルールや学校でのルールがある高校生の方が、ルールがない高校生に比べフィルタリング利用率が高い。特に、学校でのルールがある場合のフィルタリング利用率(45.8%)より、家庭でのルールがある場合のフィルタリング利用率(55.0%)の方が高い

・高校生が利用しているSNSは、「主にメッセージサービスを目的とするサービス」が最も多い

等が指摘されています。

「2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」の公表(総務省,2019/7/5)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_03000292.html

2018年度青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果 [PDF:14ページ]
http://www.soumu.go.jp/main_content/000632383.pdf

参考:
総務省、「平成29年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を公表
Posted 2018年4月20日
http://current.ndl.go.jp/node/35892

総務省、「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」を公表
Posted 2012年9月10日
http://current.ndl.go.jp/node/21792