英国公認会計士協会(CIPFA)、公共図書館に関する年次統計(2017/2018)を発表

2018年12月7日、英国公認会計士協会(CIPFA)が、公共図書館に関する年次統計(2017/2018)を発表しました。

前回統計(2016/2017)と比較して、主に次のような結果が指摘されています。

・経費が3,000万ポンド減
・職員数がFTE(フルタイム当量)で約700人減
・サービスポイント数が127か所減

また、職員数と図書館数は2010年から毎年減少していること、経費はこの4年間で12%縮減していることも指摘されています。

CIPFAのCEOであるRob Whiteman氏の発言が記事中で紹介されており、同氏は、図書館は「炭鉱のカナリア」のようなものであり地方政府で起こっているより大きな流れを反映している、と述べています。

Library numbers fall again, say CIPFA figures(CIPFA, 2018/12/7)
https://www.publicfinance.co.uk/news/2018/12/library-numbers-fall-again-say-cipfa-figures

Libraries lose branches and staff as spending continues to drop(CIPFA,2018/12/7)
https://www.cipfa.org/about-cipfa/press-office/latest-press-releases/libraries-lose-branches-and-staff-as-spending-continues-to-drop

参考:
英国公認会計士協会(CIPFA)、公共図書館に関する年次統計(2016/2017)を発表
Posted 2018年1月17日
http://current.ndl.go.jp/node/35325

図書館数・図書館費・図書館利用者ともに前年比減少:英国公認会計士協会による公共図書館統計(2014/2015)(英国)
Posted 2015年12月11日
http://current.ndl.go.jp/node/30191

英国の公共図書館の現状(英国放送協会による調査)
Posted 2016年3月30日
http://current.ndl.go.jp/node/31172

E1821 – 成人の図書館利用の実態(英国)
カレントアウェアネス-E No.307 2016.07.14
http://current.ndl.go.jp/e1821