PeerJシリーズとして新たに化学領域の5誌の創刊が発表される

2018年11月6日、オープンアクセス(OA)誌PeerJのブログにおいて、新たに化学領域のOA誌を5誌、創刊することが発表されました。

PeerJは2012年に創刊された、生涯投稿料を採用したことで話題となったOA誌です(現在は一般的なAPC支払いによる投稿も受け付けています)。PeerJ自体は生命科学領域を対象としており、2015年にはコンピュータ科学領域を対象とする”PeerJ Computer Science”を創刊していました。また、2017年にはPeerJ本誌の対象領域に環境学が追加されています。

PeerJのブログによれば、そのほかにも多くの領域からその領域を対象としたPeerJの創刊を希望する声が寄せられており、中でも多かったのが化学領域であった、とのことです。そこで今回、新たに物理化学を対象とする”PeerJ Physical Chemistry”、有機化学対象の”PeerJ Organic Chemistry”、無機化学対象の”PeerJ Inorganic Chemistry”、分析化学対象の”PeerJ Analytical Chemistry”、そして材料科学対象の”PeerJ Materials Science”の5誌を創刊することとした、とされています。

いずれも論文投稿の受け付けは2019年1月より開始される予定とのことで、同年中はAPC等は無料とのことです。また、編集委員会等の協力者の受け付けが開始されています。

Get ready for Chemistry at PeerJ: Five new journals in Chemistry from Open Access publisher PeerJ(PeerJ blog、2018/11/6付け)
https://peerj.com/blog/post/115284880977/launching-peerj-chemistry/

Get ready for chemistry at PeerJ.(PeerJ)
https://peerj.com/chemistry/

参考:
PeerJが2015年2月12日で2周年 PeerJ Computer Scienceの投稿受付も開始
Posted 2015年2月18日
http://current.ndl.go.jp/node/27999

PeerJが対象分野を拡大 気候変動・環境学に関わる5つの領域を投稿受付対象に
Posted 2017年7月25日
http://current.ndl.go.jp/node/34417

PeerJ、対象分野をさらに拡大 環境学に関する15領域が対象に
Posted 2017年10月31日
http://current.ndl.go.jp/node/34925