研究・出版のために開発されているオープンソースを研究の生態系に適合させるための取組“ Joint Roadmap for Open Science Tools”(JROST)が創設

2018年5月11日、研究や出版のためのオープンソースを開発している団体が連携し、オープンサイエンスの研究者であるSamantha Hindle氏及びDaniel Mietchen氏とともに、オープンサイエンスのツールのためのロードマップ策定のための取組“ Joint Roadmap for Open Science Tools”(JROST)が創設されたことが発表されています。

各団体のオープンソースを、研究の生態系に適合させるための包括的な努力がこれまでなかったことから、将来の科学を支援するため、そのことを実現することを目的に、共通の目標を持つ人々や団体による私的なグループとして創設されたものです。

創設にあたっては、バークレーデータサイエンス研究所(BIDS)、bioRxiv、Collaborative Knowledge Foundation (Coko)、Crossref、Dat Project、地球宇宙科学オープンアーカイブ (EESOAr)、eLife、Hypothesis、Jupyter Project、Mozilla, Open Science Framework (OSF)、ORCID、Public Knowledge Project (PKP)、Public Library of Science (PLOS)、Scholarly Publishing and Academic Resources Coalition (SPARC)、Wikimedia、Zotero、が加わっています。

共通目標として、

・将来の科学者のためのツールチェーン、ダッシュボードに関するビジョン

・実現を目指すことや協力方法についてのミッション

・解決を望む問題を説明するユーザーストーリー

・プロジェクトとサービスの一体化のための予備的ロードマップ

の提供を掲げており、ワークショップや諸活動により、オープンな学術基盤の設計と生産に従事している団体と研究者と連携して、共通の目標と成果を共有し、プラットフォーム間で共通するユーザーストーリーを開発して、相互連携が明らかな領域を特定することを活動目的としています。

Open Science Projects Collaborate on Joint Roadmap(JROST,2018/5/11)
http://jrost.org/2018/05/11/jrost-launched.html