2018年3月21日、米・公共図書館協会(PLA)が、米国図書館協会(ALA)図書館アドヴォカシー部及びOCLCと連携して実施した共同調査の報告書“From Awareness to Funding: Voter Perceptions and Support of Public Libraries in 2018”を公開しました。
OCLCが公共図書館・図書館員・図書館の資金調達に関する有権者の認識・利用状況・態度を調査した2008年の報告書を更新することを目的に行ったもので、比較可能とするため同じ質問と分析が行なわれています。
主な知見として以下の事例を挙げています。
・米国の有権者の多くは公共図書館をコミュニティに必要不可欠なもので、市民の誇りの源と考えている。
・有権者は依然として書籍の無料利用や静かな空間といった伝統的な図書館サービスを高く評価しているが、コミュニティのハブとしての価値への評価を高めている。
・図書館が提供しているサービスと一般的な図書館認識やそれらのサービスのために行われる支援には引き続き断絶がある。
・有権者の多くが図書館への財政支援を支持するが、10年前と比べて明確に支持する人は少なくなっている。
・有権者の多くが、図書館の資金の主要な財源が地域に存在することを認識していない。
Joint PLA/ALA/OCLC research updates 2008 “From Awareness to Funding” report(ALA,2018/3/21)
http://www.ala.org/news/press-releases/2018/03/new-national-study-reveals-voter-perceptions-libraries
From Awareness to Funding Voter Perceptions and Support of Public Libraries in 2018(OCLC)
https://www.oclc.org/research/awareness-to-funding-2018.html
From Awareness to Funding Voter Perceptions and Support of Public Libraries in 2018 [PDF:34ページ]
https://www.oclc.org/content/dam/oclc/reports/awareness-to-funding-2018/2018_From_Awareness_to_Funding_Report.pdf
infographic [PDF:1ページ]
https://www.oclc.org/content/dam/oclc/reports/awareness-to-funding-2018/2018_From_Awareness_to_Funding_Infographic.pdf
参考;
E818 – 図書館の運営資金をどうやって集めるか?―OCLCの報告書から
カレントアウェアネス-E No.133 2008.08.13
http://current.ndl.go.jp/e818