イメージメディアの専門家による国際団体“Visual Resources Association”(VRA)、視覚資料の目録・メタデータ作成作業の実態調査報告書を公開

2018年3月2日、イメージメディアの専門家による国際団体“Visual Resources Association”(VRA)が、報告書“Cataloging and Metadata Practices Survey Report”を公開しました。

調査は、

・視覚資料の専門家による目録、メタデータ作成作業の領域の理解
・視覚資料のメタデータ標準“VRA Core data standard”の利用と満足度の評価
・将来の目録、メタデータの専門家のニーズに最適なVRAによる支援方法の確定

のために行われたものです。

調査結果の概要として、2007年調査よりもミュージアム・アーカイブズで雇用されている回答者が増えたこと、多くの回答者が自社製のシステム(アクセス・エクセル等を含む)でメタデータの作成を実施していること、多くの回答者がデジタル画像に記述メタデータを埋め込んでいないと回答していること、目録の基準については自社製のガイドラインとの回答が多くCCO(文化財目録の作成:作品とその画像の記述ガイド)・RDA・AACR2と続くこと、メタデータスキーマではダブリンコアの利用が多く自社製・MARC21・VRA Core4と続くこと、回答者の多くがLinked DataやXMLの作成に従事しているか関心があること、などが紹介されています。

Cataloging and Metadata Survey Report Released(VRA,2018/3/2)
http://vraweb.org/cataloging-and-metadata-survey-report-released/

Cataloging and Metadata Practices Survey Report [PDF:32ページ](VRA)
http://vraweb.org/wp-content/uploads/2018/02/VRACatalogingandMetadataSurveyAnalysis_final.pdf

関連:
VRA Core
https://www.loc.gov/standards/vracore/