2017年12月9日、国際図書館連盟(IFLA)は、トルコ政府が「2016年トルコクーデター未遂事件」に関連し同国の図書館所蔵の14万冊の図書を回収・破棄したことを受け、12月5日に理事会の執行委員会(Executive Committee)で承認された声明を発表しました。
声明では、lFLAの「図書館と知的自由に関する声明」にあるように、図書館資料やサービスの選択や利用については政治的・道徳的・宗教的ではなく専門家の検討により決定されるべきもので、トルコ政府によるこのような措置は、情報へのアクセスの権利は原則的に保証されるべきという原則を否定する恐れがあると述べるとともに、閉鎖された高等教育機関に勤務する図書館員を追放・罷免することに懸念を表明しています。
Emptying Libraries Weakens Democracy – IFLA Statement on the Destruction of Library Books in Turkey(IFLA,2017/12/9)
https://www.ifla.org/node/18602
関連:
lFLA/図書館と知的自由に関する声明(日本図書館協会)
https://www.jla.or.jp/portals/0/html/jiyu/ifla1999.html
140,000 books collected from Turkish libraries over ‘Gulenist propaganda’(Hürriyet,2017/10/12)
http://www.hurriyetdailynews.com/140-000-books-collected-from-turkish-libraries-over-gulenist-propaganda-120738
Books Books come under suspicion in post-coup Turkey(Deutsche Welle,2017/11/14)
http://www.dw.com/en/books-come-under-suspicion-in-post-coup-turkey/a-41361598