第三者が保有する特許における引用から研究機関を評価する、Nature Index 2017 Innovationが公開

2017年8月10日、第三者が保有する特許における研究論文の引用を分析し、研究機関を評価する指標“Nature Index 2017 Innovation”が公開されました。

Nature Index Innovationは、第三者が保有する特許における研究論文の引用に基づく指標です。Lensが開発した指標を用いています。この指標は200の研究機関で1980年から2015年に行われた研究活動が、特許の文献でいかに引用されたのかを解析し、各研究機関がどれだけ発明に貢献したのかを数値化しています。Lensは、技術革新のシステムを透明化することを目指し、世界の特許情報を学術文献と関連付ける活動などを行っています。

上位50機関のうち38機関は米国の研究機関です。日本では大阪大学が31位、理化学研究所が39位に入っています。

Nature Index points industry to institutions providing ideas behind inventions(Nature,2017/8/9)
http://www.nature.com/press_releases/nature-index-2017-innovation-supplement.html

Nature Index 2017 Innovation(Nature Index)
https://www.natureindex.com/supplements/nature-index-2017-innovation/index

参考:
Nature Index 2016公開
Posted 2016年4月26日
http://current.ndl.go.jp/node/31458

Nature Index 2015アジア太平洋版公開
Posted 2015年4月7日
http://current.ndl.go.jp/node/28296

CrossRef、学術情報のDOIからそれを引用している特許を検索する“PatentCite”を試験公開
Posted 2012年8月15日
http://current.ndl.go.jp/node/21623