「より協力的で透明性のある連携に向けて: 非営利のメタデータサプライヤーからリンクリゾルバ・情報システムベンダーへの公開状」

2017年6月2日、日本のERDB-JP、フランスのBACON、英国のKB+ら非営利のメタデータサプライヤー(提供者)が連名で、リンクリゾルバ・情報システムベンダーに向け、利用すべきメタデータや情報提供等に関する要求をまとめた公開状「より協力的で透明性のある連携に向けて: 非営利のメタデータサプライヤーからリンクリゾルバ・情報システムベンダーへの公開状」を公開しました。

ERDB-JPは「大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議」の下に設置された「これからの学術情報システム構築検討委員会」の電子リソースデータ共有ワーキンググループが運営するナレッジベース、BACONはフランスの高等教育機関を対象に利用可能となっている電子リソースのパッケージについてメタデータを作成しているサービス、KB+はJisc Collections等を中心に英国・スウェーデンの情報を含んだナレッジベースです。今回公開された公開状の中では、リンクリゾルバ・情報システムベンダーに対し、BACON、EDRB-JP、KB+が提供するメタデータを利用することを推奨するとともに、「システムに含まれるBACON/KB+/ERDB-JPパッケージの総数」、「それをアクティベートした機関の総数(国ごと)」、「システムに含まれるERDB-JP 、KB+及びBACONのパッケージの総数と、出版社など異なるソースから提供される類似のパッケージとの比較」の情報を年次で提供すること等を要求しています。

より協力的で透明性のある連携に向けて: 非営利のメタデータサプライヤーからリンクリゾルバ・情報システムベンダーへの公開状(ERDB-JP、2017/6/2付け)
https://erdb-jp.nii.ac.jp/ja/content/2017-06-02

これからの学術情報システム構築検討委員会、欧州のオープンナレッジベース運用団体と共同で公開状を発信(STI Updates、2017/6/9付け)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9779

参考:
E1678 – ERDB-JP:共同で構築する電子リソース共有サービス カレントアウェアネス-E No.282 2015.06.04
http://current.ndl.go.jp/e1678

CA1860 – オープンなナレッジベースの進展とその背景 /上野友稔,香川朋子,古橋英枝,塩野真弓 カレントアウェアネス No.326 2015年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1860

CA1896 – 動向レビュー:共同運用による図書館システム導入の新たな可能性 / 上野友稔,香川朋子,片岡 真
http://current.ndl.go.jp/ca1896